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フェノールフォーム樹脂とは?

■ フェノール樹脂の歴史

 
フェノール樹脂は、フェノールとホルムアルデヒドを、触媒を使って合成される熱硬化性のプラスチックです。1910年にベークランド博士によって初めて工業化された最も歴史があり実績がある合成樹脂です。日本のフェノール樹脂生産統計資料によれば、1929年に初めて20トンの生産量が記録されています。

■ フェノール樹脂の合成

 
フェノール樹脂は大きく分けてノボラックタイプとレゾールタイプの2種に分けられます。
ノボラックタイプ(通常は固形状)は酸性触媒で反応させたもので、それだけでは反応性がなく硬化剤と共に加熱することにより反応が進み、3次元架橋(網目状構造)し硬化に至ります。
レゾールタイプ(通常は液状)はアルカリ触媒で反応させたもので、加熱することにより反応が進みノボラックと同様に硬化に至ります。
フェノール樹脂の合成化学図

■ フェノール樹脂の特長

 
フェノール樹脂は熱硬化性なので、一旦硬化すると、あとで過熱しても軟化溶融しません。
したがって、その硬化物(成形加工品)は優れた耐熱性、難燃性、寸法安定性、電気絶縁性などを保持しています。
 

■ フェノール樹脂の多様な用途

 
フェノール樹脂はフォーム(発泡体)用途だけでなく、いろいろなところに使われています。
成形材料(電気・半導体部品、自動車部品、日用雑貨)、一般積層品(電気絶縁積層板)、メラミン化粧版コア、シェルモールド、木材加工、接着剤、その他(無機繊維断熱材用バインダー、砥石・摩擦材用バインダー等)多岐にわたっています。
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